自然の中での子育てと田舎暮らしを求めて、2009年春、東京からUターン。

自分や家族の"暮らし"を考えた。

釜無川では水遊び
釜無川では水遊び
釜無川では水遊び

高校卒業とともに富士見町を離れ、千葉や東京で20年ほど暮らしていました。このままずっと東京にいることはないだろうなぁ…ということは心のどこかで何となくは感じていましたが、それを考えないことにして、大変ながらもやりがいのある仕事や、仲間との楽しい時間という目の前のことに打ち込む毎日でした。刺激に満ちた東京でこのまま走り続けるのも、それはそれで楽しいことでした。

そんなある朝、電車に乗ろうとしてホームに行った際、次の電車まで10分待つことがわかりました。それを知った時「10分も待つのか!?」と、なぜかイライラした自分がいました。同時に、そうはなるまいと思っていたつもりでしたが、知らず知らずのうちに、わずか10分電車を待つことにすらイライラする感覚を持ってしまっていることに愕然としました。その時、目の前のことをこなすことの連続で人生を進めていくのでなく、もう少し先のことも含めて自分の "暮らし" について考えないといけないなぁ、と感じたのを覚えています。

その後、自然や山が好きで田舎で暮らしたいと思っていた妻との出会いが、東京を出て田舎で暮らす選択をより現実なものとして考えるきっかけになりました。妻とはよく、田舎でこんなことをしたいね、と色々と話をしました。さらに子どもが生まれ、どんなところで子育てをしたいかと考えた時、東京を出る決意をしました。もちろん、仕事や収入など不安はたくさんありましたが、妻の大きな支えもあり、2009年の春、家族で富士見町にUターンをしました。

水溜りで遊ぶ子どもを見ると

どんぐり拾いも楽しい遊び
どんぐり拾いも楽しい遊び
どんぐり拾いも楽しい遊び

富士見町で再び暮らし始めてみると、子どもの頃に当たり前に感じられていた八ヶ岳や富士山・南アルプスの景色が本当にきれいに思えたり、日々の暮らしの流れが本当にゆるやかに感じたりと、富士見町で暮らすことの良さを再発見する毎日です。

子どもたちも、東京にいた頃に比べると圧倒的に元気になったように思います。もちろん月齢が高くなったということもあるのでしょうが、玄関から出ると目の前は人や車が往来する道路という環境とは違い、自由に走り回ることできる自分のテリトリーが広がったからではないかと妻と話しています。「おなかすいた~」と畑に走っていって、自分でキュウリを採ってきて丸ごとパクパク食べている子どもの姿は、東京での生活では考えられませんでした。

我が家の子どもたちは、庭の"水溜り"に入ってジャブジャブするのが大好きで、その度にドロだらけになって「お着替え~(^o^)/」と言いながら戻ってきます。水溜りという、そんな富士見町では当たり前の光景を見ながら、ふと、そういえば東京ではこんな"水溜り"は見なかったなぁと思いました。いたるところがアスファルトですし、水溜りがあったとしてもそれは遊ぶところではなくて、どちらかというと"汚れるから、危険だからと避ける場所"でした。そんなちょっとしたことですが、水溜りで遊ぶ子どもを見ると、田舎に来る決断をしてよかったなぁと感じています。

富士見町でインターネットの仕事を

子どもと一緒の野菜作り
子どもと一緒の野菜作り
子どもと一緒の野菜作り

富士見町では、東京でやっていたインターネットの仕事をしています。窓の外の景色や暮らしは大きく変わったのに、ネットに接続されたコンピュータの中は東京と何も変わらないことが、何かとても不思議な感じがします。実際、東京と長野と物理的な距離は離れましたが、毎日のように前の会社とはネット上でコミュニケーションをしているので、いまだに離れたような気がしていません。

インターネットの世界は、ここ最近、地方や個人・中小企業にとって非常にメリットのあるサービスや環境がどんどん生まれてきています。もともと物理的な距離が関係ないインターネットの中にあって、さらに新たなメリットが加わるわけですから、地方や田舎ではこれを活かさない手はありません。ただし、従来のような "地方 / 中央 の枠組みの中での情報発信"ではなく、そこに"コミュニケーション"が生まれるような、新しい形の情報加工や工夫が必要です。このインターネットのトレンドの変化が「これは地方にいても東京にいた時と同等のことができる」とUターンに踏み出せた理由の一つでもあります。今後ネットを通じて、微力ではありますが、地方や田舎、そして富士見町が少しでも良くなるようなお手伝いができればうれしいと思っています。

少しずつ、一歩ずつ。

冬は外で雪遊び
冬は外で雪遊び
冬は外で雪遊び

季節ごとの山々の美しさに驚き、野菜を口にしては「どうして東京で購入していた野菜と違ってこんなに味があっておいしいんだろう…?」と驚き、そば処おっこと亭や、親父が打ってくれる信州そばのあまりのおいしさに驚き、毎日が驚きと喜びの富士見町での田舎暮らし。妻も、農業に挑戦したり、富士見太鼓に挑戦したりと、子育てをしながら少しずつ活動の幅を広げています。

富士見町でやってみたいことは山のようにありますが、あの時ホームで感じたように焦ることなく、これからも地元の多くの方々にご指導いただきながら、少しずつ挑戦していきたいと思っています。

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