平出清仁さん 生活空間そのものを博物館とみなす葛窪まるごとミュージーアム構想を提唱し、地域の魅力づくりに尽力。

平出清仁さんと"葛窪まるごとミュージーアム"

富士見町の最東端の地区、葛窪(くずくぼ)。この葛窪から見える富士山は、「関東の富士見百景」にも選出される屈指の富士山ビューポイントとして知られています。この葛窪で、文化・歴史を生かしながら、地域の景観を向上させ、地域の魅力と結束を高める活動に尽力されているのが、平出清仁さんです。

始まりは 花いっぱい運動

平出清仁さん
平出清仁さん
平出清仁さん

平出さんは、葛窪生まれの葛窪育ちですが、その後は長い間、栃木県の那須の方でお仕事をされていました。その後、葛窪に戻り、生まれ育ったこの地域を良くするための様々な活動を手がけらてきました。

まずは、平成4年頃から、当事平出さんが仕事をされていたカゴメの工場で植栽されていたサルビアの花を葛窪地区に植える「花いっぱい運動」を始められました。空き地や道端、公民館などの公有地、そして地区の各家庭にサルビアの花を植えました。この活動は、今でも子供たちから高齢者まで集落一丸となって参加し、草取りなどの管理を担当する形で続けられています。

 

" 杏の里 " づくり

美しい花を咲かす葛窪のあんずの木
美しい花を咲かす葛窪のあんずの木
美しい花を咲かす
葛窪のあんずの木

平出さんは、杏の木を学校の通学路、墓地、湧水地等に植え、美しい景観を作り出すために平成11年に締結された「杏の里景観形成住民協定」の取り組みも尽力されました。なぜ葛窪で杏の木か? 杏の花言葉は「春を告げる強い花」ということで、強い集落にしたいという願いを込め、また杏の実や種は漢方の薬としても用いられるなど健康に良いものであること、そして、杏4月の花、7月の実、10月の紅葉と、季節ごとの風情を楽しませてくれるということで、「杏」を地域の魅力を高めるとして植えることにしたそうです。

集落の中には、杏の木が植え、人々が憩うことのできる小公園が作られています。また、富士山を望む景観を良くするため、道路の電柱の位置のつけかえも行われました。さらに、各家庭にもいろいろな種類の杏の木が植えられています。

その後10年以上たった今、杏は、美しい景観を作り出すだけでなく、地域の食などを豊かにするものとしても貢献しています。地域の人たちで杏の実のジャムを作り、各戸に配布すると同時に、外部の人たちに販売することで、杏の里を管理するための費用の一部をまかなっています。

 

まるごとミュージーアム構想

葛窪の住民が憩う安楽院
葛窪の住民が憩う安楽院
葛窪の住民が憩う安楽院

葛窪ミュージーアムを彩る舞屋
葛窪ミュージーアムを彩る舞屋
葛窪ミュージーアムを彩る舞屋

平出さんは、花いっぱい運動、杏の里づくりなどの活動を展開する中で、どこか特定の場所ではなく、葛窪での生活空間そのものを博物館とみなす葛窪まるごとミュージーアム構想を提唱されています。

平出さんは、平成12年に採択された農水省の田園空間整備事業にも関わられています。これにより、地域の文化、史跡を維持保全していくため、安楽院の新築、舞屋の改装、又遊歩道の整備等がなされました。ミュージーアムの構成要素はこのようなハードだけではありません。平出さんは、野菜作りをする人たちの会、りんご作りの会、念仏の会、本を読む会、機織の会、同種の関心事等を持つ人たちで小さな集まりを作り、それが全体として葛窪という集落を元気にしていく、このようなソフトの部分の発展を大事にしたいと語られています。

平出清仁さんは、「葛窪には、外向けのはでなものはないけれど、これまで地域の人たちと大事に作り上げてきた葛窪の資源をアジール(隠れた資源)として、大事にしていきたい」と、今日も元気に葛窪のまちづくりの旗振り役として活躍されています。

 
経歴:
- 富士見町葛窪生まれ育った後、栃木県那須へ。
- その後葛窪に戻り、葛窪の魅力と住民の結束力を高める活動に尽力。

富士見町 葛窪
サイト:おいでなして葛窪へ
富士見町の最東端地区。多くの史跡や景観が魅力。この葛窪から見える富士山は、「関東の富士見百景」にも選出される屈指の富士山ビューポイントとして知られる。

葛窪を紹介するサイト "おいでなして葛窪へ"
 
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