縄文の里で自然農の学びの場を提供する八ヶ岳自然生活学校



八ヶ岳自然生活学校とは

黒岩さん夫婦
黒岩さん夫婦

八ヶ岳自然生活学校は、黒岩茂雄さん・牧子さん夫婦が運営する、富士見町の井戸尻遺跡(縄文時代の遺跡)の近くで自然農を実践し、自然農を通じた自給生活の有り方を学ぶことのできる場を提供しています。

現在、田んぼ、野菜、雑穀、大豆の4つのコースで自然農を学ぶことができます。いずれのコースも、種を蒔くところから収穫までの一連の流れを1年を通して学ぶことができるものです。生徒は各自実習地を持ち、責任をもって作業し、できたものは持ち帰ることができます。また、大地における空気と水の循環という観点から環境改善を行ってきた矢野智徳さんによる「いのち巡る大地の再生講座」も開催されています。

※2014年1月より「八ヶ岳自給生活学校」から「八ヶ岳自然生活学校」へ名称が変わりました。

 

八ヶ岳自然生活学校の生い立ち

八ヶ岳自然生活学校
八ヶ岳自然生活学校

黒岩さん夫婦は、わが国で自然農を普及している川口由一さんの著書「妙なる畑に立ちて」を通じて自然農に出会い、2人で東京から川口さんが主宰する赤目の自然農塾に2年間通いました。赤目の自然農塾で自然農を実践する、すなわち「裸」で自然界と向き合う中で、自然は、人間が生きていくための必要な糧を与えてくれること、人間は生態系の維持にとって悪なる存在ではなく、自然界とのバランスの中で生存すれば人間の役割があることを悟ったといいいます。その後、自然農による米、野菜の自給生活を目指すことを決意して、岩手県に移住する。そこで3年近くアルバイトをしながら、畑を借りて野菜の自給自足の暮らしを営みました。しかしよそ者である黒岩さん夫婦は田んぼを借りることができませんでした。遠野の冬はマイナス20度まで下がり、関東の温暖な地域育ちの2人にとって岩手の冬は長く厳しかったとのことで、知り合いの縁もあり、2001年に小淵沢に移り住むこととなりました。

自然農の田んぼ
自然農の田んぼ

小淵沢では、田んぼや農地を借りることができ、自然農による野菜の宅配便によって生計を立てることにしました。しかし、民家の空き家がなかなかみつからず、町営住宅のアパートに暮らしながら農作業を営むことになりました。自然農による野菜の生産量は多くなく、野菜の宅配便のみでは生計が非常に厳しく、大工の仕事など様々なアルバイトをしました。そのような状況下、2008年、富士見の井戸尻遺跡付近で、構造改善がなされていない自然農に適した小さな水田と空き家を見つけることができたため、富士見町に移り住みました。そして、2008年から、自然農を教えることを仕事にすることを選択し、八ヶ岳自然生活学校を立ち上げることになったのです。

 

自然農の意義

黒岩さんの畑の土手にはたくさんの貴重な植物で一杯
黒岩さんの畑の
土手には貴重な
植物がたくさん

自然農とは、福岡正信さんによって提案され、川口由一さんによってわが国で広まりつつある命を育む農の営みです。自然農は、田んぼと畑を生命循環の小宇宙とするため、不耕起、無肥料、無農薬、そして草や虫を敵としないで、その土地の気候風土や自然環境、そして個々の作物の性質に従う農法なのです。

黒岩さんによれば、自然農の意義を「耕すことをやっているのは人間だけ。耕すことで草の根が断ち切られ、土の中の循環の輪が破壊され、有機物が減り、結果として土がやせていく。だから肥料をいれ、農薬を使いと全体のバランスが崩れていく。草や虫を大事にする自然農は、原則耕さない。だから耕すための機械もそれを動かすための石油もいらない。自然農こそ人間が生きていくことへの感動を与えてくれるものである」とのこと。

 
自然農の田んぼで収穫する黒岩さん
自然農の田んぼで
収穫する黒岩さん

黒岩さんは東京に本部を置くNPO法人「メダカのがっこう」と連携して、田んぼの生き物調査を行っている。その結果、通常の田んぼには50種類ほどの植物が生育しているのに対し、黒岩さんの田んぼには125種類の植物や60種類もの昆虫があり、中には絶滅危惧種も生育していたということです。虫の中には特定の植物しか食べないものがあります。したがって植物が多様な環境では、植物を食する昆虫も多様となるのです。

このような生き物の楽園である自然農の田んぼや畑の生き物の状況を調査し、農地の管理作業を行う「いきもの結いっこクラブ」も2011年から始められました

 
八ヶ岳自然生活学校
八ヶ岳自然生活学校自然農を実践し、自然農を通じた自給生活の有り方を学ぶことのできる学校。

〒399-0101 富士見町境7308
TEL 0266-64-2893

八ヶ岳自然生活学校

八ヶ岳自然生活学校
Check! ブログ新着記事
 
 
ページのトップへ