元気人

「田園サスティナブルライフ」を出版しました。

「田園サスティナブルライフ」を出版しました。

田園サスティナブルライフ

私は、富士見町の自然、文化、人々の魅力に魅せられて生活の本拠を富士見町に置くようになってから10年以上の年月が経ちました。

平日は単身赴任の身で環境行政に勤しみ、休日は富士見町で、7年以上の歳月をかけて建てたエコハウスで、自給的な有機農を営む夫と息子、娘の4人暮らしで田舎暮らしを楽しんでいます。

富士見町に初めて訪れたのは、15年ほど前。「世の中にこれほど美しい場所があったのか」、夕焼けを背景に赤く染まる富士山や八ヶ岳等の山々を眺めながらその美しい自然景観に感動するとともに、都会と田舎の往復生活の中で、ここで暮らす人たちの知恵や暮らしの営みから、持続可能な社会づくりにつながる小さな発見を繰り返し得ました。

古くからこの地域に代々住み、地域の自然の状況熟知し、森、川や田畑などの地域の自然の管理に尽力してきた人たち。また、八ヶ岳山麓で生まれ育ち、一旦仕事等で上京したが、この地域に戻り、地域の活性化に尽くす人たち、東京や関西等の都会から八ヶ岳山麓の自然環境に魅了されて移り住み、農と自然に親しむ暮らしを追及する人たちなど。

このような人たちの多くは、暮らしの中で、農作業や森の間伐作業などを通じて自然と関わっています。田畑で自らが育てた新鮮や野菜などをいただき、間伐で得た材を、マイホームの建設や、ストーブの薪として利用するなど、自然の恵みで自らの暮らしを豊かにしています。すなわち、地域の自然資源を自らの手で活用し、管理することで、環境に負荷の少ない自給自足的な心豊かな暮らしを追求、実践しているのです。このような暮らしは田園地域でしか実現できない、田園地域であるからこそ実現できるものであり、私は、このようなライフスタイルを「田園サスティナブルライフ」と名づけ、八ヶ岳山麓における田園サスティナブルライフの実践を紹介する本「田園サスティナブルライフ ~心身豊かな農ある暮らし~」を学芸出版社より出版しました。

富士見町・八ヶ岳山麓の隠れた魅力を発信する本です。ぜひ多くの方に読んでいただけるとうれしいです。

 

Amazon.co.jp で「田園サスティナブルライフ」を見る

 

(written by 中島 恵理)

鈴木康晴
持続可能な地域づくり研究家。元長野県副知事。