5月初旬から井戸尻考古館では調査のための発掘をしています。
その発掘調査の説明会が以下の日程で行われます。
ぜひぜひご参加を!
曽利遺跡現地説明会
日 時 : 6/19(土) 10:30 と 14:00 の2回
集合場所:井戸尻考古館駐車場
「発掘って土の中から土器なんかを掘るのよね?」
私自身、そのくらいの認識だったのですが、実際に作業に参加し発掘の様子を追ってみてその魅力にはまっています。
今回、発掘ボランティアに参加して第一によく分かったのが、発掘作業って肉労働何だって事です
スコップで土を掘って土を上げ・・・
ジョレンで土を削り土を上げ・・・
移植ごてで土を削って土を上げ・・・
いや、ほんとに体のあちこちに痛みを伴います。
でも、ほんのちょっと削った土の中から縄文時代の人々の暮らしの痕跡を見つけるのは、何とも形容しがたい魅力があります。
どんな経過で発掘を進めるのか、その一端をご紹介します。
まず、初日は堅いローム層が出るところ当たりまでシャベルカーで表土を20cmほど削る作業です。
明るい茶褐色の層がローム層です。
学芸員がシャベルカーの横で見ていて、この層を見極めながら掘る深さを決めていきます。
今回の調査では、こうした溝を5本掘りました。
さて、これからは人の力による作業です。
作業初日はたくさんのボランティアさんが集まってくれました。
掘った溝(トレンチ)の脇の土を寄せてきれいにしてから、溝の壁もきれいに直角になるように削ります。
床面は明るい茶褐色のローム層が出る層まで削っていきます。
掘っていると土器の破片がたくさん出てきます。
大きな石は縄文人の暮らした痕跡の可能性があるので残して掘り進めます。
ローム層のなかに少し黒い土の層が出ることがあります。この部分は縄文人たちが掘って住居やお墓などに利用した後で、後で新しい土が埋まった可能性があるそうです。
こうした作業を進めているうちに、色の違う部分が写真の白い丸のようにいくつか浮かび上がってきます。
いろんな色の厚さもさまざまな土器が出土します。
時々、こういった土器を掘り当てることもあり、発掘にはまるってしまうんですね
( *´艸`)
今後は図面に落とし込む作業が中心になります。
そのために、新規のボランティアさんの募集はありませんが、また、機会があればご協力、よろしくお願いいたします。
なお、
井戸尻応援団のfacebookページでは作業の様子を随時更新しています。
https://www.facebook.com/idojirioendan
今後、応援団のYouTubeチャンネルでも配信の予定です。
いいね!もよろしくお願いします。
(Written by エンジェル千代子)