8月の初めに富士見高校養蜂部の「ビーズガーデン」の様子を見に行った時の事です。
とうに満開を過ぎたラベンダーの株が10数株あるのに気が付きました。
そうだ、このラベンダーはもともと養蜂部が蜜ろうクリームを作る時に使うラベンダーのエッセンシャルオイルを作る為に植えたものだった。
ミツバチたちが作ってくれた蜜ろうと、自分たちで育てたラベンダーでとれたオイルを使ってクリームができるなんてすばらしいではないか。
折しもその日は蒸留器を持っている私の友人が自家製のオイルを作る為に蒸留を行っている日。
それにちゃっかり便乗して、ここにあるラベンダーも一緒に蒸留してしまおうと思いたった。
早速その場でラベンダーを収穫して先生と卒業生の千春ちゃん、それから養蜂部の精鋭数人とで友人宅に向かった。
すでに蒸留が始まっているそのお宅に着くと、辺りはラベンダーのいい香りに包まれています。
養蜂部の「ビーズガーデン」から収穫したラベンダーは大きな鍋一杯分です。
それが厚く熱せられたお湯を通して蒸気となり、その蒸気が水で一気に冷やされて液体となります。
その液体が一滴一滴とビーカーにたまっていきます。
溜まった液体の下の部分がラベンダーの蒸留水、上の部分が比重の軽いラベンダーのエッセンシャルオイルというわけです。
約一時間半の工程でオイルが20ミリくらい、蒸留水が60ccくらい採れました。
ラベンダーの蒸留水は化粧水にもなると聞いて女子部員は嬉しそう。
来年はもっとたくさん収穫できるように養蜂部と、さらにガーデンを充実させていきたいです。
(Written by ハーブの苗生産&販売・板村浩之)
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