以前、花農家の町田くんが紹介した「36」(さんろく)の“今”を、私、八ヶ岳珈琲工房テーブルランドの中原が、ご報告します。
「36」(さんろく)は、富士見駅前商店街の中ほど、旅館「大勢館」の真向かい、靴の「キリン堂」と旅館「油屋」の間にあります。
昭和の粋を感じさせる2階建てのしゃれた建物で、当時の「キネドール」という店名の看板が、今も掲げられたままです。
「キネドール」は、喫茶室のある人気のお菓子屋さんでした。
古びた窓枠が何とも良い味をかもし出しているのですが、それは同時に、空き店舗となってからの長い時間の流れを想像させます。
外観は、ほとんど昔のまま。
ショーウインドウに新しく飾られた小さな「山麓貸本店」の看板も、実に味わい深い作りで、建物に見事に溶け込み、新しい看板だとは気づかないくらいです。
「36」って何屋さん?と聞かれると、答えるのが難しいです。
要素を箇所書きにしてみると…
- 町の社交場
- イベントスペース
- レンタルスペース
- 貸し本店
(店内にあるたくさんの本は、どれも1冊100円で2週間借りられます) - 「仕草」(しぐさ)染め物工房
…これから、まだまだ成長・進化していくようです。
「36」は、20代から30代の有志10人が、共同で運営しています。
昼間は、皆それぞれに仕事があるため、夜に開くことが多く、夜な夜な集まる若者の様子を見た人が、「何をやっているのだろう?」と不審に思うことも少なくないようです。
しかし実際は、10人の若者は、至って真面目で礼儀正しく、楽しいことをやりながら、富士見町の活性化に少しでも役に立てればと考えているようです。
ならば、ということで、私の本業である「八ヶ岳珈琲工房テーブルランド」が、昨年12月から、毎週木曜日に「36」を借りて、コーヒー豆の出張販売を始めました。
題して『木曜日は、テーブルランドin36』。
当店のある山ん中まで行けないというお客様にも喜ばれています。
ココを詳しく書くと宣伝っぽくなってしまうので書きませんが、昼間に「36」の中に入って見る少ないチャンスです。
先日いらしたお客様は、「高校生の頃、2階の喫茶席でよくタバコ吸わせてもらったなあ、キネドールの店員さんはやさしかったなあ」と懐かしんでいました。
コーヒーは買わなくても構わないので、是非一度、中を覗きにいらしてください。
(Written by 八ヶ岳珈琲工房テーブルランド 中原英貴)
※「36」の情報は↓でご覧いただけます。
https://www.facebook.com/pages/36-/167867890064711