井戸尻考古館とは…?
富士見町のお宝の一つ、境地区にある井戸尻考古館。
井戸尻考古館の歴史は、昭和31年春、地元境地区の有志による境史学会の立ち上げに始まります。
昭和33年には、「井戸尻保存会」が結成され、境史学会メンバーを中心に境地区公民館と共に、井戸尻遺跡の発掘が始まります。昭和40年6月には、考古館の運営が教育委員会に移管になりましたが、それまでは「「井戸尻保存会」が主体でやっていたわけです。
また、昭和49年に考古館が建設されますが、建設に当たっては地元広原財産区が県企業局が行っている八ヶ岳保健休養地開発による地元への還元施設の一部として建設、町へ寄付しました。
井戸尻発掘50周年記念のサブタイトルは
「おらあとうの村の歴史は、おらあとうの手で明らかに・・・。」でした。
このように、地元の人たちの手によって受け継がれてきた井戸尻考古館ですが、最近なんだか活気が感じられない!!
地元の有志を中心になんとか井戸尻を盛り上げていきたい、と立ち上がったのが 「井戸尻応援団・呼びかけ人の会」です。
井戸尻史跡公園周辺の環境整備や気軽に楽しめるイベントの企画などを、考古館と連携しながらできたらいいね。そんないろんな情報をみなさんに呼びかけて、多くの人に応援してもらおう! という趣旨で、今年の2月に結成されました。
井戸尻応援団の活動 第一弾!
まず、「年々元気がなくなっている蓮田の手入れをイベントにしちゃえ!」と、6月の初旬、二日間に渡って、レンコン堀りの超過酷な作業を楽しみました。
当日は富士見高校養蜂部の有志も駆けつけてくれ・・・やっぱり若い子たちが参加してくれだけで、活気が出るわぁ~
疲れ切ってはいますが、みなさんいい笑顔です。
掘りあげたレンコンは、イベントで試食に出す予定です。
第二弾!
毎年7月中旬に、観蓮会が開催されます。
今年は同時に「軽トラ市」を行いました。地元農家の朝取り野菜やおばあちゃんたちの手作り小物を販売しました。
手作りの会の面々
当日は、掘ったレンコンチップスの試食もあり、好評でした!
「おいしいから、商品化すれば!?」と、何人からもお声をいただきましたが・・・・
みなさんはあの過酷な作業を知らない・・・・( ;∀;)
第3弾!
8月19日に、今度は、蓮の花托を取る作業のお手伝いをしました。
井戸尻ではいわゆる古代蓮と呼ばれている大賀ハスの他、漁山紅蓮や崎玉蓮など、何種類かのハスを育てています。そのために、特に古代蓮の種が他のハスと混ざらないように、花が咲き終わると、種が落ちる前にすべての花托を取ってしまいます。
そして、採った花托から、今後は種を取り出し、皮をむき保存しておきます。
「蜂巣」と呼ばれるそうですが、確かにアシナガ蜂の巣にそっくりですね。
でも割ってみると、中はふわふわなスポンジ状のもので種が守られていました。
種の皮をむいて、中の実を取り出します。手間がかかりまーーーす!
中国では高級食材だそうですが、納得!
今回、ご紹介した掘り起こしたレンコンはレンコンチップスにして、また、蓮の実は古代米のおこわや土器で粟がゆと一緒に煮て、縄文王国収穫祭の時にふるまわれる予定です。
今後も、井戸尻を楽しく盛り立てていきたいと思っています。
興味のある方はぜひご参加くださいね。
(Written by エンジェル千代子)