よっちゃばりでは年に一回、栄養士さんと懇談会を開きます。
今年一年の作付けや納入基準など話し合うためです。
今年は、お米の納入について話し合いました。
お米の納入については以前からも話しているのですが、なかなか話が進みません。主食に関することなので仕方ないですね。
納入にあたっての問題の一つに、標高の高い地域のお米はあまりおいしくないというのがあります。富士見は標高差があり、蔦木は730、立沢は1,000~1,200ぐらい。
標高の高い立沢、乙事の米はまずい!と云います。
はたして本当にそうなのでしょうか?
試しに食べくらべをすることにしました。
・標高の高い 立沢 あきたこまち
・標高に低い 上蔦木 コシヒカリ
・学校給食用 ブレンド(コシヒカリ あきたこまち)
条件を同じにするため、米、水は正確に量り、作業は同時に進めます。
まず、お米を研ぎます。
一回の研ぎは20回で水を変えます。それを4回。
研いだあと十分水を切るためざるにあけ5分。
そのあと、水につけること30分。
炊飯機は同じものを用意して同時にスイッチを入れます。
結果はというと・・・。
実はブレイカーがとんでしまい。失敗です。
質の良い、立沢あきたこまちが手に入っただけに残念です。
慌てて、もう一度お米を集め、炊き直しです。
・標高の高い 立沢 あきたこまち おととしの古米です
・標高の低い 田端 コシヒカリ
・学校給食用 ブレンド(コシヒカリ あきたこまち)
結果は学校給食米を基準に
・立沢あきたこまち -0.47点
・田端こしひかり +2.2点
立沢あきたこまちのマイナスは古米であるため当然ですが、それでも学校給食米との差は少ないように思いました。
県の職員の話では野菜も米も栽培可能で、より標高のものが一番おいしいと云うことです。
蔦木や田端はコシヒカリが栽培できる限界の標高です。立沢ではコシヒカリはできませんが最高のあきたこまちが穫れるということになります。
せっかくおいしいお米や野菜が穫れるのですから、子供たちには地元のものを食べて育ってほしいですね。
まだまだ課題はいっぱいあります。ルートの確保は?生産量はだいじょうぶ?価格のことは?・・・。ひとつひとつクリアして、良い方法を見つけていきたいと思います。
(written by 佐久祐司)